The BAMBOO BROOM DIARY entries from 2014.

January 2014

January 31, 2014

January 31, 2014

Untranslated

2014/1/31 : 10周年!(きのこ)
あけましておめでとうございます。奈須です。
旧暦で考えればギリギリありですよね。ギリギリ。


そしてようこそ2014年1月30日……!
この日をもちまして、Fateはまさかの10周年を迎えました! ヤッタネ!

いや、本当に感無量です。一つのコンテンツが10年も続くという奇跡を、2004年の頃の自分たちは考えてもいませんでした。
これも皆さんのご愛顧があっての事。まだまだいたらない僕らですが、いただいた応援をお返しできるよう精進したいと思います。
10年間、まことにありがとうございました。どうかこれからもTYPE-MOONを見守ってやってください。


―――さて。
あらゆる創作者にとって自作とは子供のようなものです。
叶うのならどこまでも健やかに育ってほしいと願い、Fateをここまで育ててきました。
月日が経つにつれ子供だった頃の面影は消え、違う一面を見せるようになるでしょう。
それでも根底にあるものは変わらず、常に新しい魅力を放つ作品になるよう、これからも努力したいと思います。
具体的にはまずufo版Fateを。
タイプムーンエースでも武内/奈須、近藤社長、三浦監督が語っている通り、
『新しいstay night』を目指して作っています。
制作会議の一回目、自分がスタッフさんに語った言葉は以下のものです。


「極端な話ですが、物語性においても映像面においてもzeroとは別のモノと考えてください。
 stay nightが目指したものとZeroが目指したものは別のもの。
 これを無遠慮に繋げてしまうと物語も空気感も破綻します。
 stay nightもzeroも違う作家が書いた違う物語だからこそ、互いを尊重しあえるものなんです」


暴論である事は覚悟の上での発言でした。
自分はzeroという大仕事を終えてくれたスタッフに「前の仕事の方法論は忘れてほしい」と言ったのです。
そんな中、その場に集まったスタッフの皆さんははっきりと返してくれました。


「勿論わかっています。これはzeroの続編ではなく、stay nightという新作ですから」と。


―――この時点で、奈須きのこの“でも今になってFateってどうなの?”なんて迷いは消えました。
あれだけの成功の後に、こんな言葉を即答できるスタッフとものづくりができる事に感謝を。
今は『ufo版Fate/stay night』が10年の歳月に相応しいものに仕上がるよう、微力ながらお手伝いさせていただいております。


 ◆

とまあ、そうはいっても月姫もガシガシやってるからそこは大目に見てほしい。
らっきょも終わったし、具体的には週五月姫・週二Fateぐらいの割合。ホントだって。
……ホロウの収録とかEXTRAまわりとかあるけど、そこはそれ、一週間を九日ぐらいに増やせればなんとか……なる……さ……



















 ◆
「そうは言うけどよキノコ! もしダークソウル2が出ちまったらどうするんんだい!?」

「その時は―――笑ってごまかすさぁ」 ばきゅーん。


March 2014

March 1, 2014

March 1, 2014

Untranslated

2014/3/1 : 無題。(きのこ)
あれよあれよと二月も終わってしまいました。
オリンピックや大雪等、一週間単位で大きな出来事が続きました。
仕事と日常にかまけているだけで二月が終わったとか信じられない。


さて。
今さらになりますが、2月14日に気持ちを届けてくれた方々に感謝をば。
素敵な贈り物の数々、ありがとうございました。
ufoさん宛て、TM宛てはもちろん、キャラ個人に贈られた美味しいものは先ほど、
すべて完食いたしました。チョコ……うま……。

毎年この日は高級チョコブランドの見本市と化すテーブルですが、
今回はなんつーかもう、ありえない銘のシャンパンまで戴いてしまいました。
これが……成功者の愉悦……!


まあ、俺じゃなくてバゼットさん宛てなんですけどね。
マジでホロウ移植とプリマ二期での活躍が待たれます。


他にもここ数年はまってるマリアージュな紅茶やら砂糖で出来た不思議なカップやら、
金額からでは計れない、多大な愛情と応援をいだきました。

そして何より嬉しいのは添えられた手書きの一文です。
お返事はできませんが、綴られた文章に応えられるよう今後も励みたいと思います。

 ◆

『劇場版 空の境界 未来福音』も発売されました。
映像としてのらっきょはこれでおしまい(だと思うよ、ほんと。ほんとほんと)だけど、
らっきょはまだトリの大一番があるのです。
超絶クオリティで連載中の『漫画版 空の境界』があるかぎり、式さんのクーデレ行殺剣は終わらないよ~!

つーかな、天空さんのこだわりが凄すぎてな。
月の珊瑚といい空の境界といい、小説をコミカライズしようとする漫画家さんたちの熱意にはほんとシャッポを脱ぐで……
え? なに? 佐々木版月姫が電子書籍になんの!? ヤッター! 

May 2014

May 27, 2014

May 27, 2014

Untranslated

2014/5/27 : レッドドラゴン完結(きのこ)
いやあ、GWは強敵でしたね。
たいした休みもなかったけどな!


どうも、きのこです。
色々と音沙汰のない毎日ですがどうか大目に見てやってほしい。
仕事のストレスを同人誌で発散する、という新しいスタイルを試してみたところ、
そんなに効果はなかったのでおとなしくライター&ゲーマーのジョブに戻ります。


―――さて。
長く続いた真剣勝負テーブルトーク、レッドドラゴン(星海社)も今日で最終回と相成ります。
語るべき事はゲーム中にすべて語っているので奈須きのことしてのコメントは自重。
ただ足跡として、レッドドラゴンに使った熱量の残滓などを見ていただければ幸いです。


はい、そんなワケでマチアソビで配ったレッドドラゴンの同人誌はこちら。
ただしネタバレ満載なので最終回読了後に。

http://www.typemoon.org/bbb/RED_DRAGON_backyard_notes.pdf

無料配布したものなので、皆さんご自由にお読みください。
でも営利目的での使用・無断転載は勘弁な!


まほ箱用に書き下ろした短編小説も近いうちに公開できればと思います。
表に出せない仕事ばっかりでストレスたまってるんだワン。



  ◆


それはそれとしてランス9が面白くてな……魔想さんがついに陥落というか、陥落しない事が陥落というか……終わりがない事が終わりみたいなレクイエム状態を見せつけてくれてメチャクチャ嬉しいです。それって無敵ってコトでしょう?

July 2014

July 8, 2014

July 8, 2014

Untranslated

2014/7/8 : 無題。(きのこ)
色々あったが七月になってオレはこの街に帰ってきた。(魔界編を終えたパニッシャー風に)


こんにちは、きのこです。
気がつけば7月8日、明日にはアニメ・プリズマイリヤ2weiが始まるって寸法よ……!

みんなプリヤは試写会行った?
きのこは行った。タイプムーン特権で会場の最後尾、かつ隅っこの一番いい席を確保してもらった。
んー、なんだろ、この「仕方ねえなあ、そこで大人しくしてろよ? 不満があるんなら帰って仕事でもしているんだな」と言わんばかりのポジション。
でもへこたれずにPQのすれ違い通信などを嗜みつつ、1~2話を楽しく観た。ピンク好きだからね。あと最近のまひろの自由さについて一言叱っておきたかったからね。


―――だが一時間後。
そんなふわふわした考えは、締め切りのように跡形もなく霧散した。


いや、マジでプリヤすごい。
すごい可愛い。
すごいエロい。
すごい動く。
そしてすごいバカ……!

一話はプリヤ一期のおさらい&復習といった内容でまだ予想の範疇でしたが、
その後の二話がなんつーの、もう『これぞ2wei!』といわんばかりのパワーに溢れている……!
二話から本格始動する新キャラ・クロの破壊力は大きなお友達にとって吐血レベルなんで、二話は気を引き締めて観てほしい。


タマモナインの一角にタマモクロエの追加、か………ええ、あると思います。


  ◆

一方、奈須きのこは先月のタワゴト通り、短編をアップするのであった。

http://d31rbss4kahew1.cloudfront.net/clocktowerin2015.pdf

四月の終わり、『魔法使いの箱』で公開した短編ですが、息抜きに楽しんでもらえれば幸いです。
とはいえ、営利目的での使用・無断転載は禁じさせていただきますのでご了承のほどを。

July 27, 2014

July 27, 2014

Untranslated

2014/7/27 : EXTRA CCC の時(きのこ)
もうFateは書かないと言ったな。あれは嘘だ。(挨拶)


ああ、石を投げないで! むしろ投げてもっと投げて!
でもしょうがないだろ、書いてるうちに興が乗っちまったんだから!

あいつはSSRが好きだったんだ……
このハサンがSSRだから、畜生……!(おにぎりを食べながら涙をこらえている)


今回はただの発表なので、画面など詳しい内容は今後の発表までお待ちください。
今はせめてPVのテキストだけでもお届けします。
PVでは尺の都合で割愛していたのを戻した完全版ダヨ。


                ■■■



ジャンヌ:
「主よ。今一度、この旗を救国の―――いえ、救世の為に振るいます」


『霊長の世が定まり、栄えて数千年』
『神代は終わり、西暦を経て人類は地上でもっとも栄えた種となった』
『我らは星の行く末を定め、星に碑文を刻むもの』
『そのために多くの知識を育て、多くの資源を作り、多くの生命を流転させた』
『人類をより長く、より確かに、より強く繁栄させる為の理(ことわり)―――人類の航海図』


『これを、魔術世界では人理(じんり)と呼ぶ』


 ◆

ジャンヌ
「サーヴァント・ルーラー、召喚に応じ参上した。
 ……ですがマスター。調停者(ルーラー)のクラスですら、もはや一介の英霊にすぎないのです」

ジャンヌ:
「秩序は燃え尽きた。多くの意味が消失した。
 わたしたちの未来は、たった一秒で奪われた」

ジャンヌ:
「聞け、この領域に集いし一騎当千、万夫不倒の英霊たちよ!
 本来相容れぬ敵同士、本来交わらぬ時代の者であっても、今は互いに背中を預けよ!」
ジャンヌ:
「我が真名はジャンヌ・ダルク。主の御名のもとに、貴公らの盾となろう!」

 ◆

『第一の聖杯 救国の聖処女
 AD.1431  ■■百年戦争 オルレアン』

ジャンヌ:
「貴方の戦いは、人類史を遡る長い旅路」

  /

『第二の聖杯 薔薇の皇帝
 AD.0060 永続■■帝国 セプテム』

ジャンヌ:
「ですか悲観する事はありません。貴方には無数の出会いが待っている」

  /

『第三の聖杯 嵐の航海者
 AD.1573 封鎖終局四海 オケアノス』

ジャンヌ:
「この惑星(ほし)のすべてが、聖杯戦争という戦場になっていても」

  /

『第四の聖杯 ロンディニウムの騎士
 AD.1888 ■■■■■■ ■■■■』

ジャンヌ:
「この地上のすべてが、とうに失われた廃墟になっていても」

  /

『第五の聖杯 ■■の白衣
 AD.1783 ■■■■■■ イ・プルーリバス・ウナム』

ジャンヌ:
「その行く末に、無数の強敵が立ちはだかっても」

  /

『第六の聖杯 輝けるアガートラム
 AD.1273  ■■■■■■ ■■■■■』

ジャンヌ:
「結末はまだ、誰の手にも渡っていない」

  /

『第七の聖杯 天の鎖
 BC.■■■■ 絶対魔獣戦線 ■■■■■』

ジャンヌ:
「さあ―――戦いを始めましょう、マスター」


  ◆

ジャンヌ&テロップ:
「過去最大の規模で行われる聖杯戦争、開幕」

※タイトルイン Fate/GO

ジャンヌ&テロップ:
「それは 未来を取り戻す物語」


                ■■■

以上でござる。高度に訓練されたFateユーザーなら年号表記だけで何を企んでいるか見抜いちまうとボクら信じている……!


 ◆◆◆

それはそれとして、最後の発表にすべてをもっていかれた感ハンパない! 悔しいけど桜好きとして超嬉しい!
メイクドラマってああいうのを言うんだな……

September 2014

September 29, 2014

September 29, 2014

Untranslated

2014/9/29 : 先行試写会とベヨ姐さん(きのこ)
夏の暑さも遠ざかり、いよいよ秋の陽差しになってきました。
そう。10月。ついに10月がやって来てしまうのです。

TVアニメ『Fate/stay night -Unlimited Blade Works-』放映まであと数日ですが、先日、会場限定で先行試写会が行われました。
応募してくれた皆さん、本当にありがとうございました。
既に情報が公開されていますが、今回はなんと一時間+一時間の二時間SP!
大阪で公開された00話、
東京・徳島で公開された01話、ともに素晴らしい出来でした。
試写会に当選した方も、惜しくも落選した方も、どうか放映日までお待ちの程を。

00話と01話はコインの表と裏、両方観てはじめて『アンリミの一話』を観た事になります。
そういった意味で初見である事はみな同じです。
合計二時間もの豪華な“始まり”をお楽しみください。期待は裏切りません。

 ◆

と、行儀の良い挨拶はここまでにして。
試写会、自分も紛れ込んでいました。
01話は自分も初見だったので、

「00話はひたすら凄かったけど、01話はどうなんかな……一人前のマスターとしてすでに覚悟を決めている凛と、巻きこまれ型の士郎。視聴する側の気持ち良さでは00話の方が上だろうけど……」

などと懲りもせずチキンハートを発揮していました。



結果? 言うまでもねえ。
凛の極上ヒロイン描写を味わった後でさえ痺れる完成度……!
三浦監督「一週間待ってください。本当の主人公を見せてやりますよ」
そんな声さえ聞こえてきた01話でした。
なにあれやばい。もうすべてがやばい。
そもそも映画館の大スクリーンで違和感がまったくない背景美術の時点でおかしい。高級な空気感、細やかで説得力のあるキャラクター描写、そして00話で度肝を抜かれた戦闘描写の、さらに発展系を見せつけてくる怒濤のラスト……!
“気合いの入った娯楽作品はできるだけ良い環境で観るべきだ”
というのは歳をとればとるほど実感するものですが、今回もその例に漏れません。
今の日本では空間を所有する事が最大の贅沢で、あらゆるものが小型化して便利になっているけれど、どうか一度でいいからできるだけ大きな画面と音で視聴してほしい。この作品はその苦労に足る娯楽だと断言できる。



そして試写会が終わった後、司会者アンリ・ユマに掴まるきのこ。

ユ「奈須さん、いま限りなくテンション高いですね。……どうでしょう。その気持ちのまま00話で実況ツイートとかしませんか?」
き「実況ツイート? よく分からないけど、今ならなんでもやるよー。あ、でも初回特典に小説書けとかカンベンな! 絶対な! らっきょで懲りたからな!」

この後メチャクチャ説得された。



が、それはまた別の物語である。
そんなワケで、アニメ公式のアカウントで00話の実況ツイートをするコトになりました。
ゆるふわっとツッコミだけのお気楽なものですが、笑い飛ばしていただければ幸いです。




  ◆

さて。じゃあ本題に入ろうか。なんのだって?
そりゃおまえゲームの話だよ。『ベヨネッタ2』の話だよ。
この時期にベヨ姐に触れないなんて有り得ないでしょ? きのこ的に。

『wii Uはベヨネッタ2専用機にする。』

その覚悟で本体を購入してからはや半年。やっと我が家に魔女がやってきた!
うん、正直にブチまけよう。
1との全体カラーの違い、プロデューサー変更、といった事でDMC1とDMC2の関係になるのかも、なんて不安はあった。ありまくった。とくにあの銃はない。クリスマスプレゼントのオモチャかよ!とツッコミまくったものです。


そんな、期待と不安でまぜこぜのままとりあえずプレイ。
結論。
うん、作中でまんまクリスマスプレゼントでしたあの銃!
ならしょうがないな! つーかロダンは本当にベヨ姐好きなんだな!


このように、2はクリスマスで賑わう街から始まります。
1ではなかった抜けるような青空の下、戦闘機の上でのオープニングバトル。セガの名作アクション・Kunoichi -忍-を思い出してまず涙。
その後、白のドレスからいつもの戦闘服への着替えで、まず一回目の「BBA自重しろ」。
そのまま間髪入れずにバカエロいスタイリッシュ回避で「ああ、これベヨネッタだ。オレたちのベヨ姐が帰ってきた!」と確信。
以後、夢のようなプレイ時間が続いたって寸法さ!


ホント、1が好きだったプレイヤーはなんとしてもwiiごと購入してほしい。

前作よりより遊びやすくなったゲームバランス、
ひたすらリッチな画面造り、度肝を抜くシチューエーションの連続、
そして根本にある「アクションとしての面白さ&気持ち良さ」。
“安易な着替えなんて作らねぇ、コスチュームってのはキャラを生かす為に用意するんだ”といわんばかりのドレスたちにも脱帽ッス。
こんな名作が世に出るなんて滅多にないんだから、
最高の環境で、雑音なしで楽しまないとマジでゲーマー人生損してる。


1ではなかった日本語訳もメチャクチャハマッていて、田中敦子ファンはもうこれだけで年を越せる。

「あっちゃんの声は素敵だけど、ベヨネッタの声はあのバタくさい英語じゃないとな……バッボーイは筋肉の通ったヤンキー声じゃないと……」

と思っていた自分よ、さようなら。今では日本語ver.でしかやってねぇ。
あんなに凛と透き通って、妖しく美しく、そして女性としての魅力に満ちた声で陸海空を飛びまくり戦いまくるヒロインだぜ? こっちも脳内麻薬出まくりですよ。

1のベヨネッタは長髪なこともあって
「くっ……このBBA、悔しいけど美しい……」だったけど、
2のベヨネッタはショートになって、その……
「ちょっと待って、問答無用で可愛いんですけどこのBBA!?」でしてね……
女は魔物ですな……髪型が変わるだけでこんなに変わるなんて……

とにかく、購入を迷っている人がいるのなら迷わず購入してほしい。
1をプレイ済みのユーザーも、“ある仕掛け”のおかげで2クリア後に1をやり直したくなるから! お得だから!

なに、ベヨネッタ以外にほしいものがない?
そんなアナタには『零-濡鴉の巫女-』もお勧め。
Wii Uはwiiのゲームも出来るんで、『斬撃のレギンレイブ』と『パンドラの塔』も文句なしの名作だよ!




さて。ここからはネタバレの話なので、まだクリアしていない人はお帰りを。


……うん。百点満点のベヨネッタ2だけど、不満点もちょっとある。

まずはラストバトルのスケール感。
これは1のジュベリウス戦が最高峰すぎたってのもあるけど、どうしてもアレには届かなかった。
とはいえ、逆に「世界最大の戦いをしたい」と1をやり直す動機になるので、これはこれでアリでもある。
つーかエーシル様、神の座から転落したからって次は他の神の体に入ろうとかちょっと反省しなさすぎじゃないですかね……


反面、ストーリーは文句なし……!
まさかこのレベルのものを見せてくれるとは思わなかった。
なぜエーシルが「あの頃のバルドル」を呼べなかったのか。
(自分は呼べないよな、そりゃあ)
なぜ子安声から若本声になっちゃったのか。
転じて、1のYou May Call Me Father戦の悲劇性の向上。
(マルドゥック・スクランブルとベロシティの関係と言えば分かりやすいか)
2の後に1をやり直したくなる理由がここにある。
日本語訳で描き直されたストーリーモードで、もう一度1をやるしかねえなこれ!
子安+山崎=若本が実証された瞬間である。


……さらにあと一つ。
こんな不満は趣味レベルの話なので書くのはお門違いと承知の上で恥をさらす。

魔界のチェイスシーンで1の『あのBGM』を使うのはやめてほしかったデスよ!
あのBGMはだな。友人の目覚めをひとり待ち続けていたひとりの魔女がだな、
ようやく目覚めた友人に真相を語れず、気持ちも語れず、ただ戦うしかなく、
望み通り友人に敗れ去った後にだな、結局、外道父親の企み通りに
若本女神ロケットで宇宙に連れ去られようとする友人を救うために、
残った魔力を振り絞って、死の覚悟で成層圏を目指すロケットの表面を
バイクで駆け上がっていくシーンでのみ使われる曲なんだよ!
(※一部おかしな表現がありましたが気にしないでください。ベヨネッタ世界では極めて普通のことです)

 ◆

 宇宙を目指して上昇していく女神像を見上げながら、魔女は捨てられたバイクにまたがった。
 廃墟に輝くヘッドライト。咆哮をあげる怪物(マシン)の心臓。
 迷い子を導くための深紅の魔女服は脱ぎ捨てた。
 魔女は本来の、純白の衣装に身を包んで疾走する。
 神像に囚われた友人までの距離は果てしなく遠い。
 上昇するロケット。気温は低下し、気流は魔女の肉体を打ちのめす。
 魔女を地上に落とさんと群がる機械天使たち。
 雲霞の如き一斉掃射。
 容赦なく果断なく全身を貫く裁きの穂。
 それでも―――魔力は尽き、美貌は崩れ、純白のドレスを血に染めてなお、魔女はアクセルを緩めない。

“父親を知らず、母親を奪われ、同胞たちには忌み子とされ。
 魔女という異端者たちの中でなお独りだった少女がいた。
 あの孤独な魂を、私が救わずして誰が救うというのか。

 ―――友よ!”

 ◆

サントラ持ってる人なら知ってるたろうけど、ベヨネッタにおいてゲーム中のBGMの曲名はすべて英語なんだ。
(ムービーデモの曲はどのシーンで使われているかの説明なので、使われているシーンの地名をそのまま曲名にしています)
バルドル戦のYou May Call Me Fatherとかジャンヌ決戦のBlood&Darknessとかね。

その中において、唯一日本語で記された曲が「友よ」なんだよ。
あのロケットのステージでのみ流れるジャンヌの心情なんじゃよ。
それを流用するのは勿体ないというか……子安ドル戦のYou May Call Me Fatherは仕方ない。意味は通るから。けど「友よ」だけは、できれば使わずに1だけの思い出にしてほしかった……な……ガクリ。


うん、こういう細かな、かつ身勝手な不満を口にするからコアユーザーは面倒くさいんだな!
海より深く反省するさあ……

November 2014

November 10, 2014

November 10, 2014

Untranslated

いよいよ明日になりました。
『Fate stay night』のあり得たかもしれないエピローグ。
誰かの、あるいは貴方の望む虚ろな楽園、『Fate/hollow ataraxia』Vita版の開幕です。


ufoさんのアニメとアーティストAimerによる新規オープニング、
もう何時間収録したんだよとつっこみたくなる声優さんたちによるフルボイス、
新しいハードでの操作性の向上、携帯性、お手軽感、
そしてやりすぎな追加新作「カプセルさーばんと」を搭載して、
ガガッと明日には店頭に並ぶって寸法さ!


ところで、hollowと言えばOPである。
わりと根強いファンも多いと聞く、あの静と動のOP。
今回は新規アニメーションになるという事もあり、曲も新調するコトになりました。


TM「OPをアニメにしたいけど、ufoさんはstay nightの制作でメチャクチャ忙しいからなんとか他の制作スタジオさんに掛け合って……」
近藤社長「えー、なんで? うちでやるよー?」
三浦監督「他に譲りたくありません。作りたいです」
TM「いやでも、今まさに鉄火場ですよねそちら!?」
ufo「そ こ は な ん と か す る 」


これである。そしてなんとかなった。
こんな感じであっさりアニメOP制作は決定した。
そうなるとあとは曲の問題になるのですが、こちらに関してはきのこと武内にも明確な希望があった。


TM「ホロウはステイと違って観念の話だから、メジャーな曲調ではなく、心の情念、琴線をかき乱すものがいい。たとえばAimerさんみたいな。いや、Aimerさんはムリだろうから、なんとかあの路線の曲調で、」
アニプレ「ほう、Aimerさんですか」
 --数日後--
アニプレ「あったよ! Aimerさん!」
TM「で か し た ! 」


このように、無茶振りも言ってみるもので第一志望はあっさり叶ったのでした。
かくして制作はスムーズに進み、期待以上のものがAimerさんから届けられました。
第一OPのデモとして『broKen NIGHT』はもう流れているけど、
第二OPの主題歌『holLow wORlD』こそ、まさに「2014年のhollow」に相応しいハードソング。
さすがAimer、ハートにズンズンくる!
重く、辛く、そして一筋の救いが見える曲調は、hollow後半戦を端的に表現してくれています。

そして。そしてそして、新曲はそれだけではないのです!
にゃんとED曲のアレまでAimerさんにカヴァーしていただきました。
27日配信のパッチを当てるとAimer.verのED曲に切り替わります。
こちらもメチャクチャいい「新生」なので、ぜひ発売日はパッチを当ててほしい……!

  ◆

ところでこんな日記を書いているきのこはいま、
送られてきた製品版をメーカー特権で遊んでいる真っ最中なのだった。

いや、その、自分で言うのもなんだけど面白いよコレ!?
何が面白いって、もう色々忘れているところが(待て
ボイスが入る事でキャラクターがより“生きている”ように感じられるのは当然として、
Vitaの解像度のおかげで、とにかく文字フォントが美しい&読みやすい。
今さらながらノベル型ADVってのは電子書籍の究極系なんだと再確認した。

あとはもうお約束の注意点として、ネタバレは禁止だよ。

特にカプさばマテリアルは絶対にクリアまで見ない事。
……カプさばも、その、内容があまりにもフルスロットルなので……
プレイはホロウクリアまで我慢した方がいいと……思う……すまん、やりすぎた。
各ステージボスのコンセプトは「そのキャラクターの究極系(ただしマイナス方面)」
なので、覚悟して遊んでほしい。

hollow本編はもう隙間のないピースの欠片みたいなものなので、
本編にねじ込める追加は難しい。
その代わり、TMとして追加できる新規要素はすべて『カプさば』に詰め込みました。

なので、せめて一週間ぐらいはその内容をぼやかしてほしい。きのことの約束だぞ。


  ◆

―――さて。じゃあ、最後に真面目な話をしよう。

思い起こせば10年前。
一つの終わった物語の「続き」を書くことに嫌悪感を抱き、
ファンディスクというモノがどんなものなのか自分なりに突き詰め、
当時の自分に出せる答えを叩きつけたのがこのhollowでした。

物語はたいていハッピーエンドで終わるし、
我々の人生にも“最高の瞬間”というものはある。
目的を果たした時。夢を果たした時。結婚した時。子供を授かった時。
人生において「それ以上はない」という充実感。
それが自分の生まれた意味だと実感し、これが自分のゴールなのだと拳を握らずにはいられない瞬間が。

なるほど、第三者から見ればそれは素晴らしい物語に映るだろう。
……けれど、人生はそこで終わる事はなく。
ハッピーエンドとピリオドが打たれた後も、私たちは生きていかなければならない。
そして晩年になって誰もがふと思うのだ。
あそこで終わっていれば、私の人生は完璧だったのに、と。

完結した物語の続編を望む、というのはそういう事だ。
ユーザーが望む“ハッピーエンド”の続き。
物語が拒む“ハッピーエンド”の続き。
“その後”を望むという行為は、望みは、本当に 美しい/醜い ものなのか。


そんなテーマを根底に起きながら、
『Fate/stay night』でやり残した事を語り終える。
それが『Fate/hollow ataraxia』というタイトルにかけた決意だった。

当時のスタッフの尽力のおかげで、そのハードルは十分にクリアできたと思う。
当時の自分は今より頑固で、偏屈で、後ろ向きだった。
「hollowの後ではもうファンディスクは作れない。」
そんな事をよくスタッフにこぼしたのも、今では遠い過去の話。

エンドロールは流れても、生きているうちは回り続けるのが人生だ。

……まあ、そのリベンジというか発展系をCCCでやっちまったんだから、
自分でも強欲だな、と呆れかえることしきり。
そんなhollowの結論に至るまで人生約30年間を費やした。
30年間も? いや、30年間だけだ。

なあに。人間、生きてりゃもう一回やれるさ。

December 2014

December 4, 2014

December 4, 2014

Untranslated

2014/12/4 : 無題。(きのこ)
ギルギアXrdの3Dの見せ方があまりにも夢見たものすぎて昇天しそう。きのこです。

楽園追放のアンジェラとギルギアXのラムレザルを見て、
我々が向かう次の段階(ステージ)に思いをはせないオタクはいないと思う。マジで。



それはそれとして、発表されましたよ、冬のtype-moon booksが!
今回のダークホースは間違いなく「エルメロイの事件簿」です。
今まで語られなかった魔術協会の設定を明かしながら、
“魔術”をメインにしたミステリ伝奇を展開する。


そんな無茶ぶりに三田誠が応えてくれた……!


屈折しながらも成功した訳ありのロード、エルメロイⅡ世の日々の生活を描きながら
時計塔の内情、型月世界の土台の話をさらーと語りつつ、
実際にある魔術・神秘の知識を伝奇チューニングしてお届けする、
今までありそうでなかった“魔術浪漫”もの、ここに誕生!


いやぁ。こんなに条件がぎっちぎちのものを書けるのはレンタル・マギカで魔術大戦を繰り広げてきたマコトしかいねぇ、と悪巧みをはじめて見たらこれがまあ親和性の高いこと高いこと。
こちらが一を語れば十を悟るというか、設定を提出すれば鋭くミスを指摘してくるとか、さすがは十年以上「魔術を物語として語る」事に専念してきたライバルにして同胞。
魔術の知識量だけてなく型月作品の把握も完璧すぎた。


Fateは色々な派生作品に恵まれましたが、事件簿はfateのゲームライターの奈須きのことしてではなく、ミステリ好き(つーか館好き)の読者・奈須きのこにとって予想外のご馳走になりました。

派手ではないけどシックでロイヤルな読み応え。
こういう番外編を書いてもらえる事は、原作世界を預かるものにとって最高の喜びです。

  ◆

ところでエルメロイⅡ世が美形すぎるって?
ハハハ、何を言っているだねボーイ。
一つもおかしくなんかないさ、もともと美形じゃないかあの男は!

December 17, 2014

December 17, 2014

Untranslated

2014/12/17 : なん……だと……!?(きのこ)
十二月がもう半分過ぎている……だと……?
というか今日から大寒波が来るから外出は控えましょうねとか言われても外回りの仕事は容赦なくやってくるワケでどうしようもねぇ。きのこです。


これはアレだよね。リア友とQUMM(キャッハウフフムーチョムーチョ)している暇があるなら部屋で炬燵とこよなくQUMMしていなさい、というぼっち神からの啓示だよね。


―――さて。そんなインサイダーたちに最新情報を提供しよう。
というか、自分もさっき知ってビックリしたので勢いで日記を更新する。


http://www.pixiv.net/member.php?id=12981703


ちょっ、桐嶋先生なにやってるんですかーーーー!?(ヤッフー!)
なにこれ、十日早いクリスマスプレゼント? 花のみやこの続きが読めるんですけど!?
そうだよね、アルクも出てきてアルトリアも出てきていまアニメでノリにのってる葛木夫婦が出てきたところで終われるハズがありません。いいぞたける、もっとやれ……! いややってください、お願いします……!




一方、武内はしっかり知っていた模様。

き「タケ、これ知ってた!? すげぇ、再開してるよみやこ!」
た「うん、知ってた。やっていいかって相談受けたから、いいよーって」
き「……酒場の友達かよおまえら」

Translation links


External links