The BAMBOO BROOM DIARY entries from 2007.

January 2007

January 9, 2007

January 9, 2007

Untranslated

2007/1/9 : 遅れました。(きのこ)

 今更ですが、新年あけましておめでとうございます。
 旧年は色々ありましたが、一番でかいのが「空の境界」かと。あんな嘘みたいな話が舞い込んできたのも読んでくれた皆さんのおかげです。まだまだ始まったばかりですが、温かく見守ってやってください。
 今年の前半は個人活動をメインにして、そちらが終わり次第ゲーム作りに戻れたいいな、と願掛けをいたしました。
 今年もよろしくお願いします。


 で。
 正月休みに楽しんだ物などをザザっと紹介してみたい。


・少年フェイト
 冬コミでゲットした同人誌。
「同人ってのは、その気になればここまで凄いものなんだぜ?」
 という参加メンバーの声が聞こえてきそうな一冊。
 オマージュ、バロディ、という見解で言うならまさにパーフェクト。
 伝説になると思います、これ。
 どのマンガも卑怯なぐらい“一週かぎりの読み捨て感”を逆手にとった逸品で、広告のページも気が狂ってんじゃねえのコイツら? と疑うほどの懲りよう。
 あ、武内は『ハッピーガンド』がお気に入りのようで、
「続きが見たい。むしろ一巻が見たい」
 と申しております。自分はリアルギルさまのはっちゃけようが愛おしくてたまりません。


・The Law of Contradiction
 サークル・玖次元さんの同人ゲーム。
 シエル好き&バゼット好きは是非プレイしてほしい。一時間ぐらいでサクッと終わるのですが、その短さがたいへん気持ちよく、さながら映画を見ているよう。
 ゲームである事を踏まえたテキスト、カメラワークを意識して描かれたカット、ボイスレスだからこそ栄えるド派手なサウンド。そのどれもが我を主張しつつも、一つの目的地に向けて疾走している。まだ荒削りだが、だからこそ伝わってくる熱量は本物だ。
 ……くそう、俺も早く月姫2作りてぇなあ……。


・acpiさんトコの秋葉本
 コメディってのはセンスなんだな、と毎回思い知らされるacpiさんトコの同人誌。秋葉好きは必見。
 冬コミ新刊は『FRAGILE』。琥珀さんと秋葉の愉快な関係をブラックかつポップに描けるのはこの人だけ。イヤ本気で。こんな遠野家ならいつまでも見ていたい……!
 興味がある人は『あきはさん? acpi』でぐぐるべし。
 旧館にある無料配布マンガ『R.I.P』を見ればノリが分かります。肌にあったのなら既刊の『秋葉ちゃんに優しくする会会報』とか『ひよこ』とかたまらねえです。


・コードギアス
 流行のアニメ……!
 会う人会う人が面白いと言い、ある人に『奈須さんは見てください』と命じられたので一気に見た。
 ……すみません、今まで見てなかった僕が愚かでした……。
 いや、面白いわコレ。娯楽の方向性的にキッパリと意見は分かれるとのでしょうが、本当によくできたアニメかと。
 スザクの言動にイライラしつつ「……あー、つまりはそういうコトか……」と頷いてしまう偽善者がここに一人。


 と、新年早々遊んでいるように見えますが、それなりにこちらも手を動かしております。
 さしあたり、今日あたり何年かぶりの新刊が出る模様。

 講談社BOX 『DDD1』

 銀の箱で全国書店さんに出回っている筈ですので、こちらもよろしくお願いします。

January 18, 2007

January 18, 2007

Untranslated

2007/1/18 : ……無念。(きのこ)
世界樹の迷宮、買えませんでした。

レジの後ろにあんなに山積みだったのに!

おじさんゲーマーだけが楽しむモンだから楽勝だと思ったのに!


死にたくなったので名探偵エヴァンゲリオンとか衝動買いしてみるワナ。

家に帰ってプレイ。開始五分、否、一分できのこに電流はしる。


モ、モンスタークラスのネタゲーの予感……!

January 30, 2007

January 30, 2007

Untranslated

2007/1/30 : 山ごもりの準備をはじめる。(きのこ)

 というか、はじめたい。
 誰もいない、誰もしらない辺鄙な場所(ネット、アマゾン、コーヒーメイカー完備)にいって本格的に向き合いたい。


 生活に潤いを!
 世界樹を買い損ねた代わりに、すごい机を買いました。多機能です。
 世界樹の高評価を耳にするたび、名探偵を買ってしまった自分が哀れになってすごい机に座りたくなる。


 今回の本題。
 漫画家・広江礼威さんの初画集にお邪魔させていただきました。
(ホントに邪魔である事は自分が一番よく分かってるんで石を投げないでほしいですじゃ)
 かっこいいお姉さんとか好きな人は問答無用で買えばいい。その勢いでラグーンのコミックスとかDVDも買えばいい。そして夢のルッピーランドに近づけばいい。


 あと『喰いしん坊!』にはまりました。
 武内くんとゴハンを食べる度に「邪道食いはよせ!」とツッコミあうのが楽しくてたまりません。


February 2007

February 9, 2007

February 9, 2007

Untranslated

2007/2/9 : うわああああぁあ……(きのこ)
オ……オーディンスフィアァァアアアア……!

五月まで待てないぃい。
ペルソナといい世界樹といい、アトラス株あがりすぎできのこの脳内株式大混乱。

あと、今回も本を持つ女の子は黒猫を抱いて歩いたりできるんですよね!?


以上、懐古ゲーマーの魂の叫びでした。


―――いや、長生きはするもんだ。

March 2007

March 6, 2007

March 6, 2007

Untranslated

2007/3/6 : 炎+骸骨+ナイスジャケット(きのこ)

 映画『ゴーストライダー』で変身ヒーロー分を補充。

 とにかくライダーさん燃え。
 ノリノリのニコラスは萌え。

 ブラックハートとかもうちょいどうにかしてほしかったが、ライダーさんが格好よすぎるのでそのあたりはどうでもいいかもしんない。
 や、一番グッときたのはスレイドなんですけどね。
 人生の最期に「―――だが、努力はした」と締める人に弱いんだ、俺。



 そして誰もが思ってる事だろうけど、やはり呟いておきたい。


 その、なんだ。正直、ライダーさん強すぎね……?

March 23, 2007

March 23, 2007

Untranslated

2007/3/23 : そんな訳で(きのこ)
                    ◆◇◆

「空の境界」の情報が公開されました。
 公式HPとかに行くといいのだわ。

                    ◆◇◆

 24日~25日の間、東京ビックサイトで行われている国際アニメフェスでPVを上映しております。「空の境界」だけでなく、色々ビッグなアニメのPVが盛り沢山なのでアニメファンは行っとくべし。

 また、アニメフェスではなぜかDSの「みずいろブラッド」のデモもやっておりました。
 予想以上のカオスっぷりにどうにかなりそうだった。
 電波ゲームとしては「がんばれギンくん」以来の怪物かもしれません。
「クマちゃんムチの味」「ゲッターギン」を越えるショックを期待する……!

March 26, 2007

March 26, 2007

Untranslated

2007/3/26 : カウントダウンっぽく(きのこ)

 TYPE-MOON公式HPでレアルタの起動準備が始まりました。


             無駄に 豪華 です。


 Fateの紹介なんて見飽きているユーザーさんに新しい刺激を!
 武内や自分とは違う切り口で語ってくれる方に各ルートのイメージカットを、愉快なコラムを、ガツーンとお任せするのはどうか……!
 という試みで始まりました。快諾してくださった絵師さん、作家さんたちに感謝いたします。
 さて。
 次はどんな絵師さん、作家さんが現れるのか。
 ホントの話、絵師さん関連は自分も管轄外なのでどんなイラストがやってくるのか楽しみです。

                ◇◆◇

 そして作家さんたちとの橋渡しをしてくれたのはアニメフェスで隣りだったニクイ奴。

『アニメ放映後には電撃で一番声優さんに詳しくなっているに違いない男―――』

 そう! 登場人物100人オーバーの一大らんちき小説! 『バッカーノ!』シリーズの成田良悟氏でございます。
 や、忙しい中、色々フォローしてくれてセンキュー。本当にセンキュー。
 多分この界隈で一、二を争う「極度のゲームジャンキーのクセに原稿がゴッドスピード」のファッキンヤロウです。なにしろ携帯ゲームやりながら原稿書ける怪物ですから。クソ、新人類め。斧でも投げていればいい……!

                ◇◆◇

 ところで、今期の猫娘はホントに可愛いですね。


April 2007

April 11, 2007

April 11, 2007

Untranslated

2007/4/11 : カウントダウンⅡ。(きのこ)

 PS2版Fate、もうじきです。
 限定版についてくる花札(三人娘!)もいいのですが、今回は付属のセイバー胸像について。
 ライダー、イリヤ、凛、と手に取ってくれた人は「いい出来」と納得してくれていると思うのですが、胸像の本命はセイバーです。
 出来がいいと言われているライダーなぞ一番の小物……!
 セイバー胸像の出来の良さはハンパありません。こうご期待。


 あと4月13日発売の雑誌・電撃PSに武内が表紙と三面広告を描き下ろしています。
 コイツも気合い入っているので、機会があったら是非。
 ……なにしろこの話を知らなかった自分が広告の見本を見た時、
「ちょ、なにこれ!? 新しいポスターでも描いたの!?」
 と武内を問いつめたぐらいです。



 ところで。
 ゼロ二巻の「切嗣さんマジ外道」発言は、二巻じゃなくて三巻用なんだ……。
 二巻の切嗣さんはまたまだ立派なジェントリですよ(笑)


April 19, 2007 (First)

April 19, 2007

Untranslated

2007/4/19 : 一つ忘れておりました。(きのこ)

「とびだぜ!とらぶる道中記」で金色の人が「我」をオレと読まないのは仕様です。
花札は全体的にギャグなので、終始「ワレワレ」言っていた方が『ディフォルメ化された金色の人』らしいなあ、という判断で。


 それと私信。
 二週間ほど前からメールにトラブルがあり、自宅へ届いているメールの確認ができない状態です。
 地元のツレ、もしメールくれていたらすまんが電話で連絡してくれ。
 スパイダーマン3がやる頃までにはなんとかする予定です。

 ではでは。


April 19, 2007 (Second)

April 19, 2007

Untranslated

2007/4/19 : もう一つ忘れておりました。(きのこ)

 マテリアレ3のルビーちゃん紹介カットは、制作時に観たある映画が元ネタになっております。
 はじめはなー、つくりさんがいつものノリで面白かわいくアンバー描いてたんだけど、唐突に「ルビーちゃんが燃えたらカッコ良くね?」とか言い始めて、あのお姿に。
 ヒントは炎、ガイコツ、一ヶ月半ぐらい前の映画。
 ……この後、つくり氏の名台詞、

「描いてみて新発見しました。琥珀さんはガイコツになっても可愛い」

 が飛び出すのであった。


 あと花札は敵や自分がダメージくらった後、ボタンを押さずにまってるとドイツもコイツもヘンな悲鳴をあげますよ。
 メガネ好きの人は語尾がヘンな博士キャラの、三問~五問のダメージボイスとか聞いてみるといい。


May 2007

May 11, 2007

May 11, 2007

Untranslated

2007/5/11 : まったく治りません。(きのこ)

 メーラー、直したと思ったらまた壊れました。
 何の呪いだコレ。
 ……落ち着いたら新しいメアドをとろう、うん。
 そんなワケなんで、しばらく仕事(タイプムーン)以外のメールはシャットアウトいたします。

 で。
 精霊の守り人のバルサ姐さんの槍捌きに痺れる毎日。
 グレンラガンのヨーコの可愛さとシモンカミナの兄弟仁義に和む毎日。
 そして、大江戸ロケットの弟くんのあらゆる要素がストライクな毎日。
 ……いや、おソラさんもたいへん可愛らしいヒロインなのですが、自分にとって大江戸のヒロインは弟くんなんだ。

                ◇◆◇

 ところで穂群原にゃーにゃーズですが、物自体は去年の花札追加パッチの時に書いたんで、ついホロウの他チームと同じノリでやっちまっていた……由紀香がギルくんとか言うの、stay nightではナシですよね。
 また、衝撃のにゃーにゃーズラスボスですが、単に
「このままでは三人娘さんたちの収録があっという間に終わるのでもうちょいボイスを増やそう」
 という、実に夢のない考えから生まれたものなのです。
 なのでボスキャラのグラフィックは色変えだけで済ませるつもりだったのですが、原画を担当してくれたsaxyunさんがもの凄い勢いで専用の顔グラフィック、立ち絵、勝利ポーズ、そしてイベント画まで描き下ろしてくれたのでした……!
 あの困った連中があそこまで魅力的になったのはsaxyunさんのおかげなので、あいつらが好きな人たちは温泉にいったら肩までつかってほしい。

June 2007

June 4, 2007

June 4, 2007

Untranslated

2007/6/4 : ここはオレに任せて行け……!(きのこ)
なあにこの程度の敵、オレ一人でなんとかなる風味。
後の事は気にするな、振りかえらず進め!
ってあれ? 敵との戦力差一対一億ぐらいね?
うそ、次世代機じゃあるまいしそんな数の暴力。
つーか無理。無理だから。7月発刊とか無理だから。いやホントごめん。マジ不甲斐ない。
なんとか8月に間に合うよう頑張るから。あとメーラー直ったから。



……そんな訳で、DDD2は7月発売を見合わせました。
楽しみに待っていてくれた稀少な読者の方々、もうしばらくお待ち下さい。



あとアイマスとかやってませんよ。
奈須きのこ十戒の一つ『ネットワークに依存するゲームは隠居するまでやらない』
だけは律儀に守り続けておりまする。

June 10, 2007

June 10, 2007

Untranslated

2007/6/10 : そのストレスはやばい。(きのこ)
あの、私信なのですが。
全てをストレスを背負ったひとへ、というキャッチコピーで、

     『太陽に向かって一直線に飛んでいく鳥』

という絵づらはかなりヤバいと思うんだ。
ハイパーイカロスウイングばりに。

ストレスを払う事はお手伝いできませんが、どうか日々楽しく生きて……!




あと今月のREXで高遠るいさんがついにやりやがった。
なにってタイトルの話だよ。
先月、ここでついに絶対運命ファウスト拳発動か……ッ!
と一人ニヤニヤしていた三流ライターの予想を美しく突破する展開でした。
やっぱ愛だよね愛。


July 2007

July 6, 2007

July 6, 2007

Untranslated

2007/7/6 : いろいろ終わりました。(きのこ)

『みずいろブラッド』で泣かされるとは思わなかった。
今のところDSで一番ハマったゲームかも。
あとラブネリちゃんが可愛すぎてやばい。


『オーディンスフィア』は好きすぎて、もう何を口にしていいか分からない。
クリア当時はもう会う人会う人にクドクドと語りだし、
「でも……」「あそこが……」「ちょっと……」「くやしい……!」
等々、ちょっとした文句を聞くだけどイラついて擁護したりした。
“あ、これが信者ってヤツか……!”と、自分で気が付くほどの溺愛っぷりでした。
ようするにツボすぎた。
シナリオ、音楽、グラフィック、ゲーム性、細かな所まで気を配った雰囲気作りと、
あれだけ居心地のいいゲームには、もう生きているうちには出会えまい。
むしろよくぞ作り上げてくれた、とヴァニラソフトがある時代に生まれた事を感謝した。
ゲーム性がちょい不自由なのも個人的にはたまんないんだけどなー。
ままならない行動限界とどうやって付き合っていくかなんて、
オールドゲーマーにはたまらんと思うのだが。
……内容に関して一言だけ述べるなら、「もう誰も助からない」と誰もが思いながらなんとかしようと足掻く姿がたまらん。
オペラっぽい作りと北欧神話ってのは定番ではあるのですが、
終章の「終末に向けてまっしぐら」感はゲームならではの美しさと切なさです。
三番目の軍勢(ややネタバレ)の、「生きる為に進軍するが、どうせ勝ったところで自分たちも消える」と分かった上での侵略とか。
ノベルゲームにおける「グッドにいたらなかったバッドエンド」の哀しさを久しぶりに味わったというか……ああもう(ラスト三番目のボス)戦は報われねえなあ! 敵も味方も!
そんなわけで美しい終末→最後にはちゃんと希望だって残るヨ!的なお話が好きな人は是非。
マイベスト終末もの十傑である「地球へ・・・」も再アニメ化されてるしなー。こちらは原作が好きすぎて、逆にアニメ版を見るのが怖い……


あ、DDD2は終わってますよ。

July 17, 2007

July 17, 2007

Untranslated

2007/7/17 : その、なんというか。(きのこ)
今月発売のテックジャイアンにDDD2の情報が載りますがっ。
こやまさんのカットはそりゃあもあ永久保存版ですが、ワタクシのテキストは
いつものダメテキストなので、あまり期待とかしちゃダメだぜ。
いつもの一ページ企画ですので。


あとアンリに関しては僕も残念なんだ!
とアンリ好きの皆様にフォローするきのこ。
しばらくヤツの冬は続きます。

July 31, 2007

July 31, 2007

Untranslated

2007/7/31 : 私信。(きのこ)
超私信。

今日、きのこ十宝のうち一つになるであろう、夢のサイン色紙をいただいた。

心当たりのある方、ありがとうございます。
仕事場の机に飾らせていただきました。
もう、顔をあげるたびにニヤニヤしまくっている、ただの挙動不審者です。



あとDDD2の見本がきた。
今回は太いなー。
発売日あわせでネタバレっぽい「DDD読み方ガイド」とかやってみたい。
飽きてなかったら。






                 ◆◆◆


そして色々とやっちゃった感のあるネコカオスシナリオについて。
ここに4/26日付けのフランスパンさんへのメールがありまして。
シナリオファイルを添付したメールの第一声が、

>ヤッハー! DDDのプロットがまとまらないからムシャクシャしてやったんだぜー!

……どうやら色々と追いつめられていた時に、現実逃避としてやっちまったものらしい。
白レンだけじゃアレだから、せめてものファンサービスだったんじゃがのぅ……どこで間違えたんかのぅ……


August 2007

August 10, 2007

August 10, 2007

Untranslated

2007/8/10 : ミニミニガイド(きのこ)
飽きなかったのでやる。

1.DDD1の巻末の年表とか見ながら読むと、少しだけ分かりやすくなる。
2.S.VS.Sでは、「S.VS.S」とつけられた章はアリカ視点。これを知っているとちょっとだけ分かりやすくなる。
3.FHとFHはあわせて一本。表裏なので。

……む。書くまでもない事ばかりでした。

                   ◆

ところで今週末から闘劇です。
なんとしても一日ぐらい休みをとって観に行きたいところ。

                   ◆

あとネコカオスの何が酷いかって、新シナリオなんて最初から予定になかったのが外道すぎる。
勝手に書いて勝手に送ったんだ!フランスパンに!
そしたら一日でG666を作りやがったんだアイツら。どっちもどっちですね。

あとチーム名は色々と遊ばせてもらいました。
一チームにだけ、ちょっとした今後の伏線が入っております。

August 12, 2007

August 12, 2007

Untranslated

2007/8/12 : 来週の8:30(きのこ)
今週の引きについて、一言。


予定では来週のその時間、ビックサイトにいる筈なのですが。
僕にコミケを裏切れというのか、グレンラガン。


ふと振り返れば、放映時間にきっちり合わせて毎話観続けたアニメはナディアとエヴァとグレンだけって……どんだけガイナっ子なんだ、コイツ。


             ◆

あと「おおくまねこ もくもく」が正しいです。
や、正しいとか書かれても。

September

September 1, 2007

September 1, 2007

Untranslated

2007/9/1 : そりゃ行きますよ。(きのこ)

いつのまにか9月1日になっておりました。そりゃ行きますよ。公開初日ですから。ワタクシの二十代に決着をつけに。

さて。
黒ニアに踏まれたい会会員、きのこでござまいす。
22話ラストでデレたニアにうんうんとうなずきながらも、ちょっと惜しいなー、と思うダメ人間です。あとたった四話か……なんと幸せな2007年なことか。大団円を迎えたら今まで溜めこんた感想とか一気に垂れ流したい。ほんと。
しっかし、今期はほんとどれもレベルが高く、来年の揺り返しが怖いぐらいです。
全てを拾えているワケではありませんが、グレン、精霊、コイル、瀬戸嫁、大江戸、ぽてまよ、バッカノ、と一日一アニメにしても夢の一週間。まさに飽食の時代だゼ。


余談ですが、『SVS』があんなに長くなったのはプロット考えてる当時、グレンのOPを見て
「やっぱりVSものは熱くなくっちゃ嘘だな……!」
と奮い立ったからです。いや、これがホントに。もともと150pで終わらせる話だったって言ったらキミは信じるかい?

……えー。
そんな訳で、DDDは全四巻です。三巻じゃ終わりません。

あとアリカに悪魔払いされた患者さんは「悪魔憑き」じゃなくなったので、特例としてフツーに警察病院に送られたワケで、まあ、結果的にはセーフだったというオチです。


                      ◆◆◆

ドラマCDの裏話を一つ。
男主人公が空気なのは、『主人公はプレイヤーの分身なので内容にまったく干渉できないドラマCDにおいては出すべきではない』というつまらない信念から。ホントは志貴すら出したくなかったんだ。
それでも狂言回しは必要だったので、七夜っちにがんばってもらいました。

あと今現在、ワタクシの壁紙はライナーノーツにある白レンです。
これが制作サイドの特権だ……!

September 2, 2007

September 2, 2007

Untranslated

2007/9/2 : むしろ若返った。(きのこ)

 かつて、世界を変えたアニメがあった。
 十年が経ち、あのころの記憶も掠れ、他人事のように消費されていったものがあった。

『はやり廃りが娯楽の常。
 昨日まで面白かったものが、明日にはなんだか微妙なものになっている。
 楽しかったけどやりすぎて飽きてしまった。よく考えれば、こんなの時代遅れだよね―――
 こんな感じで、娯楽には鮮度がある。
 いつまでも頂点に有り続ける娯楽はない。
 娯楽自体は何一つ変わらずとも、消費する方の気持ちが変わっていく。
 娯楽はその在り方を一途に守り続けるのに、変化を続ける生き物には、その誠実さを評価できない』

 いつか、そうやって“確か”だった思い出も薄れていく。
 あのころの熱狂も、焦燥も、愛憎も、ただのまやかしだったのではないかと言い聞かせるように納得して老けていく。

 だが。
 そんな不誠実な心を打ち砕くように、不死鳥は灰になってなお蘇った。

 
 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

 この怪物を覚えておけ。
 かつて、どころの話ではない。
 この作品には確かに世界を変える力があった。
 そして今も、変えていく力がある。
 あの頃のまま、いや数倍もの牙をもって、容赦なく蹂躙する力が。
 少しでも興味がある者、かつての思い出を残す人は映画館で観るべきだ。
 これはリメイクなんて生やさしい―――そう、そんな本当に“優しい”話ではない。
 かつてエヴァに影響を受けた人間すべてを叩きのめし、瀕死にまで追い込んだ後になお惚れ直させる暴力の化身である。

 約二時間、完全に燃え上がった。
 日陰者(オタク)で良かったとニヤついた。
 これだけのご馳走を、二度も、しかも最高の状態で楽しめる年代で良かったと吠えあげた。

 愛憎いりまじり、かつての熱も今の醜態も知っているからこその喜び。
 スタッフロールの後、あれだけ消費つくされたものを完膚無きまでに復元し超越したこの奇跡。
 スタッフの十年間がどれほどのものだったか思い知らされ、“この十年、何も成長していない”と自らの手を睨みつけた戦慄を、きっと多くの人間が味わう事になる。

 ようするに、俺たちはまたこの化け物に振り回されるのだ。
 これを幸福と言わずなんと言おう。
 これだけは若い子には経験しようのない、リアルエヴァ世代のご褒美だぜ?



 ……などとまあ、もったいつけて美辞麗句を並べ立てているワケですがっ!
 観てきました「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」!
 ああもうダメ。死ぬ。凄すぎて死ぬ。「破」まで誰かにコールドスリープしてほしい。もう細部にいたるまで楽しすぎてダメ。迎撃システムの動きだけで鼻血とかでる。ネタバレになるので書けませんが後半40分はもうなんつーか、抱いて!もう好きにして!という全面降伏。擬人化なんかしなくても素で可愛いよラミエルたん。もうこれを越えるビームキャラは登場しないんじゃないかっていうぐらい。劇場版の後、家かえってテレビ版のヤシマ作戦とか観たら「なにこの茶番?パイロット版?」とか言って笑ってそう。当時あんだけカッコイイとか連発してたクセにね!でもそれぐらいの破壊力。そして地獄力。見終わった後の井戸端会議で「カラーは明日にでもブレーレイディスクで発売すべき」と100%本気でコメントするつくりものじ。リッちゃんの水着白衣がなくなって悲しいと嘆く虚淵玄。そういえばリツコやけに男顔じゃなかった?といぶかしむ奈須きのこ。その時の我々は間違いなくテレビ版当時の我々であり、まさか本気であのころの“いてもたってもいられなさ”がやってくるとは思わなかった。二十代に決着などつかない。むしろ若返った。私ゃただでさえ精神年齢若いのにこれ以上若くされても困る! きのこロリ化フェノメノン! でもまあ、観た人みんな若返るんだから別にいいよねそんな些末な事は、と言い捨てて細かい演出の検証に入るダメな大人たち。レイトで観終わった後の、深夜零時の事である……。


 ……と、こんな感じで新劇場版に関してなら二時間も三時間も話せるのですが、駄文はこのあたりでストップするのがどなた様にもよろしいかと。

 最後に締め感想を。

 新しいものを見せていただきました。感無量です。
 スタッフロール中、誰一人として席をたたない映画というものを初めて体験しました。
(必然、劇場から外に出る時も混雑して出られなかったのも初体験)

                     ◆◆◆

 ―――夏はまだ終わってはいない。
 そこの友よ、今日ならまだギリギリ間に合うぜ。
 今年の夏の終わりは、日本最高峰のSF(おたく)アニメで飾るってのも、悪くない話だろう?

September 9, 2007

September 9, 2007

Untranslated

2007/9/9 : 無題。(きのこ)
深夜二時、作業がどうにも進まなくてメルブラver.Bを起動したらあら不思議。

手元にあったら起動してみてください。

もうこの二人でシナリオ作ればいいのよ!

September 23, 2007

September 23, 2007

Untranslated

2007/9/23 : 無題。(きのこ)
グレンラガン、ついに26話。
朝からこんなん見せられたらマジ困る!
うああ……感想吐きたい感想吐きたい……いやでも我慢、来週まで我慢だきのこ……パゥワァはそこまで溜めておけ……。

でも、毎週 朝8:30のご馳走もいよいよ終わりなんだなあ……。
つまんない日曜日に戻るなあ……。

September 30, 2007

September 30, 2007

Untranslated

2007/9/30 : ありがとう。(きのこ)

「穴を掘るなら天を衝く。
(無茶で無謀と笑われようと)
 墓穴掘っても掘り抜けて  突き抜けたならオレの勝ち」
                               (天元突破グレンラガン 11話より)

 まさにその通り。貫き続けたアナタたちの勝ちでございます―――


 グレンラガンというアニメと、それを作り上げたスタッフにありったけの感謝と祝福を。
 そんな訳で終わっちまいました、グレンラガンが。
 すんげえアニメでした。ライブで、毎週日曜日の放映を楽しみにする、なんてワクワク感を与え続けてくれた奇跡でした。なあに汚れた大人ぶってやがる、オマエもまだまだ少年だろう? と勇気づけてくれたエールでした。つーか2007年中盤の生き甲斐でした。

 えー、この先はただのファンによるファンのための駄文でございます。
 完全にワタクシがこうあってほしい、こうだったに違いない、と決めつけた宇宙ですので、客観的な視点を持つ人は見ちゃダメだ! 若すぎてこのダメライターを滅ぼしたくなるからネ! あと長すぎるので見やすく改行とかするの諦めた。誤字脱字も気にしない。ごめんなさい。















 それでは漢の魂(ラップ)、グレンラガン感想、スタート。

                   ◆◆◆

 などと勢いこんでみたものの、グレンラガンって何が面白かったんだろう?と首をかしげてみる自分もいたりする。
 魅力的なキャラクター、破天荒なガジェット、ハイクオリティな映像と音楽と演出。はったりの効いたオタクSF的な兵器名称、設定群。
 そのどれもが心を掴んでガッチリ放さなかったんですが、何よりスゲーと思ったのは“突破感”だと思うんだ。
 突破感ってなんだ? 食えるのか? と言われると説明に困るのですが、えーとアレだ、ほら。グレンラガンを観ている時に、

“おいおい、オマエらどこまで行くんだ? その先は何もないぜ? 遠くに見える月は、人間には手の届かない場所なんだってば”

 とか思いませんでした?
 こういった“待て待て”感はみんな漠然と感じていたと思う。
 グレンラガンは地底の村から始まって、最終的にどこまで“突き抜けた”かは27話つきあった僕らが一番分かっている事だ。
 文明レベルが未開人のソレまで落ちた人類。日々、何の娯楽もなく生きる為だけで精一杯の原始的な暮らしから、あの地点まで駆け上がる事がどれほど荒唐無稽であり得ないか。笑い話ですらなくなった、無茶で無謀なお話です。
 六話でカミナが月を見上げて「あの月まで行こうや、シモン」といつもの調子で語りかけますが、あの時、シモンや視聴者さえも「またいつもの思いつきで話してやがんなコイツ」と思ったのではないでしょうか。
 それがアナタ、あら不思議。いまDVD3巻見直してごらんなさい。あれがカミナにとって切ないまでの「純粋な憧れ」……生きていくのなら目につくもの全てを目指して進んでいこう、という信念だと分かるんですよ。青臭いけど「無理と思うな。前進しろ」というのがグレンラガンのテーマの一つだとしたら、この台詞はまさに「この先」の物語を提示していたワケです。

 地上を知らないモグラが空を知り。
 地平の広さを知り、仲間を得て、海を渡り、月に至り、あまつさえ―――
 なんつーか走りすぎだろうという話。でもそのためらいのなさ、ブレーキの壊れっぷりがたまらなかった。
 毎話毎話、視聴者の「次の話も凄そうだけど、まあきっとこういった話だろう」という安易な想像を上回るってのは、並の情熱じゃ成しえない。
 そういった意味でも、グレンは毎話視聴者の期待を「突破」してくれていた。
てゆうかあ……。
 そもそもこのアニメ自体がヘンじゃない?
 だいたいさ、文明レベルがあそこまで後退した、それこそファンタジー畑スレスレかつチンピラ同然の主人公たちが、最終的には多次元宇宙の果てを貫いて、行き詰まっていた人類の進化(宇宙)に風穴をあげるなんて話、誰がやろうと思う? そんなアニメ誰が作ろうと思う? たった2クールで。テレビアニメで。あらゆる創作の中で、最も時間と資金と人材との戦いが厳しいアニメ界で!
 そんな企画を聞いたら誰もが無謀と立ち止まる。
 空を飛ぶ飛行機さえない俺たちなんだ、外国ですら遠いのに月になんかいけねえよ、現実を見ろ! せめてこの螺旋王ってヤツを倒すまでの話にしようぜ! と言いたくなる。
 だがスタッフは「よし、行こう」と頷いた。無茶を通して走り出した。
 作中のSF色が強くなればなるほど、スケールがアップすればするほど、スタッフの「まだやるの?」「まだやるさ!」なんて強がりが聞こえてきそうだった。ラスト四話あたりのカテドラル・テラの中身ってガイナスタッフじゃねーの?と思ったぐらいだ。
 そんな企画を通して、かつやり通すだけの力はこりゃもう才能や結束の力だけじゃまだ足りない。文字通り何もかもブチ壊して突き進む気合いがなけりゃ到達できない果ての果て。その“ただ壁を突破しようとした力”が、グレンラガンというアニメそのものだったんだ思うんだ。
 それが毎回視聴者の想像するイメージを上回ってカタチにしやがったものの正体。
 自分たちがおもしろいと信じたモノ(グレンラガン)で、新しいモノ(記念碑)を生み出そうと燃え上がった。
 そんなゲッター炉ばりの動力源で動ていた「天元突破グレンラガン」がバカみたいに面白かったのも当然だと思うんだ。
 というか、その動力源が通じない世界なんて、悲しいほどつまらないと思わないかい?

                   ◇◇

 というのが勝手に想像した精神論の話。
 もちろん、そんな根拠のない力だけで出来上がっているグレンラガンではありません。この作品を支えていたのは高度な制作技術です。
 ガイナの「アニメを作る」レベルの高さは文字書きの自分なんかより絵描きさんの方が何倍も精通しているだろうから、そのあたりは卑怯にもスルー。
 こちらは本とか構成面について思った事を吐き出してみる。

さて。グレンの物語展開の速さは色々なものを犠牲にした速さで、そのため、タメがないと感じる事もある。
 事実、一話で地上に抜け出てしまった時なんか「アレれ? なんか速くね?」と思ったぐらいだ。が、これは“ドラマのサビを盛り上げる為の伏線”をあえて排除した結果なのである。グレンラガンは速さ、勢いにかけた作品だ。この「今までのドラマ作りの定義では必要とされていたもの」をとっばらうグレンラガンのルールは、21話で最大に花開くと思うのだが、それはまた後ほど。
 グレンラガンは都合のいい話である。
 それは誰もが思う感想だし、なにより作り手自身が「そうしよう」としているのが感じられる。この「都合のいい」は「気持ちのいい」に置き換えてもいい。
 昨今の娯楽の消費スピードはハンパない。一つの物語の寿命は驚くほど短くなっている。ニコニコ動画を楽しんでいるユーザーはそれを骨身に感じているはずだ。
 そんな中、次から付きへと大挙する娯楽を受け入れながら、かつ、数多の物語を学習しているユーザーに対して、悠長に「ドラマの起承転結」「キャラクターの起承転結」をやっていていいものか。
 とくに27話という短い時間であれだけ無茶なプロットを通す為にはどうするか。
 決まっている。ユーザーが想像できる部分、起承転結のうち承か転を、削れるのなら削ってしまえ。ユーザーが見たい部分だけを最高の料理で提出する。そう。確信的に、「観ていて気持ちのいい、都合のいいプロット展開」にすればいい。
 誰それが仲間になった。
 仲間になってから、そのキャラの紹介の為に一話まるまる使って感情移入してもらう。
 それが従来のアニメのルールだ。この手法は王道で、それ故にタメがある。
 だがグレンラガンはその重さより速さをとった。
 どちらもプラスがありマイナスがあるのでどちらが優れているかは論じる事はできないが、グレンラガンはスピード、ドラマとしての重厚さよりドラマとしての豪快さをとったのだと思う。

 このあたりの「グレンの法則」をはっきりと打ち出したのは二話のカミナのお父さんの話で、従来のドラマの形式ならあの話はもっと引っ張っていくもの、カミナという人間を転がしていくための核になるエピソードのハズだ。
 それをあっさり、二話ラストでああいったカタチで落とす。二話全体の話のキーとして使っていながら、あっさりと、カミナのそれまでの過去をゼロにしてしまったのだ。
 生き別れの父を捜す。それは伝統芸能と言えるお約束。
 そんなお約束を提示しつつ、かつてないスピードでこれを打破する。
「そうか。このアニメは守るべき約束と、破るべき約束をきちんと分けているんだ」
 そんな感想を、このあたりで視聴者は抱いたに違いない。
テンプレートにのっとった物語展開と、そのテンプレートの心地よい破壊。
 当時、自分は「八話の内容を十二話あたりまでとっておけば最高の話だったのに!」と悔しがったものだが、全体から俯瞰すればまさに八話以外にはないタイミングであるのが分かる。これも、「あと何話かカミナのエピソードをやっていればもっとタメがあったのに!」というテンプレートの破壊である。
(というかマジ速すぎるぜ兄貴!)
 が、このスピード展開がグレンのルールであり、我々はこのあたりからグレンラガンに教育されていた。この今までにないスピード展開……その速度に馴れ始めていたのだ。
 語らなくても分かること、作品中の一週間を語る為に一話使うなんて勿体ない。つまんないところはあえてカッとばす手法。小説でいうのなら行間を読む力、グレンラガン流の空気の読み方が視聴者に植え付けられていたワケだ。
 恥ずかしながら、自分がそれを実感できたのは21話のラスト五分だった。
(コミケ三日目と重ねっていたあの話ですよ! チクショー!)
 20話であれだけ盛り上げておいて、21話は冒頭から「一方その頃」のヨマコ先生のお話。これはこれで気になってたからいいのだけど、本筋に戻るのは次の22話か……と思わせておいて、残り五分の怒濤の展開。従来のアニメなら三十分かけてやらなくては説得力が生まれない“合流と出発”を五分間でやりとげ、かつ、三十分じっくりやる以上に盛り上げる。
 ……はい。このスピードを自然に受け止められたのは、これまでずっとグレンラガンがそのルールを提示してくれていたからです。その時に初めて、ああ、このアニメはそういうアニメだったのか、と気づいたきのこであった。遅いわっ!
(反面、視聴者の許容性にかけた綱渡りのようなストーリー展開であるのも事実なので、そのあたり賛否両論になるのは自明の理)

                   ◆◆◆

 えー、などと脱線したのでいつもの奈須きのこに戻りたいと思います。
 色々と益体のない解説もどきなんかしてみましたが、そんなのはまあ、グレンに燃えた悦びのうち二割程度で。
 ホントのところは、まあ、なんだ。


 ニア と ヨーコ が 大好き だ――――――!!!!!!!!


 ハァハァ。あとヴィラルとラセンガンな!

 あたしゃ福井裕佳梨さんにゃあもうずっとノノの役でいて!むしろトップ2を四クールにして作り直して!と思っていた派なのですが、ニアには初登場から今日の8:51分まで心を奪われっぱなしでございました。
 それまであんなにヨーコが可愛い可愛い言っていたのに! 自分でも恐ろしいほどの変わり身……! でもごめん、ニアはもう何もかもがツボなんだ……! デザインも声も性格も立ち位置も……! へへへ、もちろん黒ニアもたまんねえぜ。きっとアレですよ、20~22話でシモンがみんなに責められるシーンにちゃーんと現れるのは「シモンをいじめていいのは私だけよ」理論であり、裁判を受けているシモンを月から監視していて「ああ、あの人(シモン)ったらロシウにまで敵扱いされて……!」とひとりゾクゾクしてたに違いないんだ。最低だな俺。でもニアは表に出ない天然のドSだと思いマス。


(余談ですが12話はヨーコVSニアの話としてたいへん興味深い話でもありました。
 ヨーコってのは90年代のヒロインなんですよ。セクシー&パワフル。
 で、ニアは2000年以降のヒロイン。リリカル&メルヘン。
 当時、グレンラガンの視聴者の多くはヨーコ目当てだった(と信じている)ってのに、ニアの登場で一気にみんなの心はニアのものへ。視聴者のみならず大グレン団の面々もニアにメロメロなワケですよ。まさに90年代ヒロインの敗北! アニメの縮図、オタクの縮図がグレンラガンで繰り広げられている! 時代はやはり萌えなのか!と。
 でも、そんな僕らの尻軽さとは別に、12話においてピンチになった今時のヒロインを90年代のカッコイイヒロインが助ける。二人は僕らなんて無視して和解して認め合う。
 なんかすげえ嬉しい話でした。なんつーか、どっちも可愛いじゃん!と。バカですね)


 そんな感じで第二部完(グッバイ螺旋王)まではキャラクターの魅力がやや勝っていたグレンですが、第三部からはもう、ほら……今までの戦いってプロローグなんですよ、的な飛躍がたまんなかった。
 これまでの痛快さから一転しての圧倒的な戦力差。
 構図の逆転。
 善悪の逆転。
 キャラクターの逆転。
 その中でも決して代わらない、『彼』から受け継いだシモンの信念。
 21話以降の展開は本当に手に汗にぎるもので、常にこちらの想像を上回ってくれました。
 こんなシーンがみたい。
 こんな逆転がみたい。
 ……今は失われたあの人物が、最後の最後で、長くその背中を目指して歩き続けた少年に“よう、立派になったじゃねえか”と肩をたたくシーンがみたい。
 一話から付き合ってきた多くの視聴者。
 おそらく誰もが“きっと最後はそうなる”と予想した『そのシーン』を、グレンラガンは最高のカタチで果たしてくれました。
 そう、26話のあのシーンですよ。二人の邂逅は分かっていながら目頭が熱くなった。悲しくてじゃねえ、嬉しくてこみ上げたんだ。……うん。涙ってのはやっぱり、人間の悲哀にではなく、人間の偉業に対して流さなくてはいけないのです。

 そうして最終話のハイパーバトル。ラストはロボ同士の一騎打ち、というテンプレートの連続と、そんなお約束感を鼻で笑いとばす演出力。ああ、せっかく天元を突破はしたんだ、ここまでやらなくちゃ勿体ないぜ! 惑星破壊ビームとかぬるいぬるい! こちとら銀河系カッターでございます! お約束だろうとなんだろうと、このレベルで作り上げたらそりゃあもう王道を超えた超王道ですよ奥さん!
(……なんてバカな絵を作りながら、きっちりSFマインド溢れる設定がバックボーンにあるのもガイナらしい。タイトルにもなったSF短編も宇宙を選ぶ話だと知り合いのライターさんに教えてもらいました。個人的には確率変動弾という単語の圧倒的な説得力と、敵機存在確率時空率近確マイナス10、近未来プラス8に吹いた) 


 ……とまあ。
 こうして振り返ってみると、約束を守り約束を破る、というのは娯楽として一つの到達点ではないだろうか。
「天元突破グレンラガン」とは何かと語ってきましたが、そんなものは必要なかった。。
 身勝手な解説も、恥ずかしい感想もいらない。

『観たいものを最高のカタチで見せてくれたもの』

 このアニメを評する言葉は、それだけで良いのだから。


                  ◆◆◆

 そんなわけで気が付けば二時間近く感想を打っている自分に気づく。
 最後に、派手なシーンではなかったけれど心に残ったシーンから引用を。
 24話でのゾシィの最期の台詞。
「オレ、どこまで行けた?」
 最期までチンピラそのものだった彼は、転じて“一般人”である自分たちそのものだった。
 その彼がやれやれと残した言葉に、なぜか心打たれた。
 もう随分と昔のように感じる第一話。あの段階でグレンラガンが、シモンが、あの連中が、あんな場所にまで行くと誰が思ったか?
 空すら飛べなかった人類が、星の海を渡り宇宙深奥にたどり着くなんておとぎ話を誰が想像し、実現すると思ったか?
 どこまで行けた? ハ、いまさら訊くなよそんなコト。
 命が続く限り、どこまでも行ってやるぜ。
 そんな天元を突破する物語において、彼の台詞は、多くの視聴者の代弁だったと思うのです。


2007年中、最も長いスパンで熱中させてくれた作品が終わりました。
 毎週、グレン見終わった後は半日近くもだえていたもんです。あの憤り。この燃え上がった感情、グレンについて誰かと話したいという欲求。……十年前に失って久しい、自分では手の届かない作品への憧れと焦燥。
(※奇しくも、それはエヴァ劇場版でも味わわされたんですが)
 それも今日でおしまいです。
 今はただ寂しい。自分も己なりの武器を持ってどっかの果てを目指したり夢見たりするのは、もう少し落ち着いてからといたしましょう。


October 2007

October 10, 2007

October 10, 2007

Untranslated

2007/10/10 : ご報告。(きのこ)

さて。
ホントに自分でもどうかと思うのですが、ちょっとした報告をいたします。
なんか色々とスケジュール変更がありまして、さりげなーく、個人的な仕事とTMの仕事の順番が入れ替わった次第です。

DDD3と(4)に着手するのはちょろっとずらして、先に秘密のプロジェクトに入る模様。
年内に3を期待してくださった読者の方々、申し訳ありません。
つーかなんだかんだとTM休めて個人作業できたのは四ヶ月だけだったな!
(注:四ヶ月休めれば上等です)

で、でもその代わりに来年はハンパないぜ!?
溜まっていたモノがどばーっとあふれ出す風味。
一気呵成といければよろしいのですが、さて。

武「きのこ……もう少しその、空気というものを……」
茸「締め切りを越さなければ仕上がりませぬ」

そんな感じで、気長にお待ちくださればと。

             ◆

あと「天使のリボルバー」が良すぎて死にそうです。
おかげで二年ぶりにカラオケいきたい熱が出てきました。
お、オレも一人カラオケとやらにチャレンジしてみる時か……!?

October 13, 2007

October 13, 2007

Untranslated

2007/10/13 : やべえ、なにこのアニメ!?(きのこ)

ちょ、あらゆる意味で「モノノ怪」が凄すぎるんですけど!?

こんな怪物アニメがひっそりと放映してひっそり終わってたなんて、今年のアニメってマジ豊作どころの話じゃねーーーー!

観ろ。いいから観ろ、妖怪ものとか映像美とか推理ものが好きならとにかく観ろ!

い、急いでテレビ版の元になったっていうDVD買ってくる……!

November 2007

November 13, 2007

November 13, 2007

Untranslated

2007/11/13 : 宣伝です。(きのこ)
 申し訳ありません。
 日記では極力、日々面白かった事しか書かないというルールがあったりなかったりするのですが、臆面もなく宣伝などいたします。


 講談社さまから文庫版「空の境界」が発売されます。
 上・中・下の三冊です。
 その中で解説をとんでもない方達にしていただいております。
 むしろそっちが本編です。
「奈須きのこ」という芸風を作り上げた要因とも言える神々です。

 2000年以降、すさまじいまでの幸運に恵まれた自分ですが、幸福力もここに極まった感がないでもありませぬ。
 コスモス的な報復力が働いて明日あたり死んでもおかしくないので、ダンプカーとかにつっこまれないよう、日々引きこもりに磨きがかかっております。



 次回作の支度とか劇場版にワクテカしたりとか電脳コイルの展開にドキワクしたりとか。
 そんな毎日でした。 

November 26, 2007

November 26, 2007

Untranslated

2007/11/26 : 完成フィルム、観せていただきました。(きのこ)

 身内の作品なので感情に依ったコメントはできないので、一言だけ。




 感無量でした。
 今夜は飲めもしないアルコールで乾杯して、幸せな眠りにつきたいと思います。



 よし、明日の試写会も行く……!
 コスモス的な報復力も、ここまで幸せゲージ振り切れば恐れるコタァねえのです!
 今ならダンプカーつっこんできても魔剣ズンバラリン(魔眼使用)で返り打ち。
 素晴らしいトコロは山ほどあるのですが、たしかに胸をはって言えるのは原作版を気に入ってくれた人なら文句なしの一時間だ、という事でしょうか。つーかそんなに原作の雰囲気を守っていいのかスタッフ、それは間違いなく茨の道だよ、でもいいぞもっとやって! あとEDテーマは個人的にツボすぎてもう何十回聴いたか分からない。

 ともあれ、ufotableの皆様、ありがとう&おつかれさまでした。
 まだ始まったばかりですが、命を大事に走り抜けてください。



 (と、空の境界はタイプムーンの作品ではなくきのこ個人に責任が返るものなので、例外として無責任な感想とか言ってみたのであった)

December 2007

December 8, 2007

December 8, 2007

Untranslated

2007/12/8 : 無題。(きのこ)

 ……うわあ、あの話が実現してる……。
 いえ、12月29日に「劇場版・空の境界」のオールナイトなんですけど。
 もともと公開初日の時、司会の方(アニプレのダンディ)が
「地方からいらっしゃった方はおりますか?」
 と質問した時、二十人ほど手を挙げてくれたお客さんがいたんですよ。
 もともと地方からやって来てくれるお客さんには内容でお返しするしかない、と思っていたスタッフですが、実際に目の当たりにすると感動もひとしおで、同時になんとかしたいという気持ちも大きくなった。

「……少しでも交通費を浮かせられたらいいんだけど」
「東京に来る用事なんて一年に一回あるかないかですからね」

 と暗い表情で語るufoの偉いひと(近藤社長)とアニプレのダンディ(岩上氏)。
 そこでぼんやりと話を聞いていた原作者(マッシュきの山)。

「ん、一年に一回……? バカ言っちゃいけねえ、Z戦士は一年に二回東京に来るじゃん?」

 何の為に来るかは言うまでもありません。
 地方に住んでいる子はあのイベントの為に東京に来るんだから、その時限定で数話分上演すれば、交通費浮かないだろうか。
 そんな思いつきを、やっぱり考えなしで口にする原作者。

「…今からは難しそうですけど…たしかに、それは地方のファンにはありがたいですね。ちょっと検討してみます」

 そして四日後、きのこに衝撃はしる。

「―――一挙二章上映、実現してる……つーかオールナイトってなんだ? 徹夜かっこワルイってことか? オ、オレに一般入場するなというコトですかぁ!?」


 これが アニプレの 本気か。

 地方のファンの方、チケットぴあでの先着順なので運次第ですが、こぞってチャレンジしてみてください。
 うまくいけばホテル代が浮くぜ!

Translation links


External links